日本財団 図書館


 

用がないこと、および?B検査内容の説明に同意した場合。全例に胃内視鏡検査時に幽門前庭部大弯と体部大弯から各1個の生検を組として3組採取し、1組は培養法、もう1組は迅遠ウレアーゼ法(CLOテスト:国際試薬販売)、他は胃疾患の病理組織学的判定に供した。また、同日得た血清からH.pylori抗体(HM−CAP:協和メデックス販売)も測定した。H.pylori感染の診断は、培養法、ウレアーゼ法、抗体法の組合わせを基に判断した。中には、培養法とウレアーゼ法の判定結果の不一致(一法のみ陽性)例がみられ、それらは抗体法が全例で陽性であった。この場合は感染例とした。培養法、ウレアーゼ法とも陰性で、抗体法のみ陽性あるいは判定保留の例も存在し、これらは今回の調査からは除外した。
1)農漁村地域別の胃疾患におけるH.pylori感染率
岩美町住民250名および智頭町住民119名に対して前記の検査が施行された。H.pylori感染の判断において除外例が前者に25名、後者に17名あり、地域別の感染率の調査は、岩美町民群225名(平均年齢76.9歳、男:女=77:168)、智頭町民群102名(平均年齢72.3歳、男:女=41:61)が対象となった。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION